ジェットウォッシャーとは、歯の隙間や歯周ポケットに詰まった食べかすや歯垢を水圧で洗浄する器具です。
しかし、ジェットウォッシャーを使って、扁桃の穴に詰まった臭い玉（膿栓）を取り除くこともできるという話があります。
この記事では、ジェットウォッシャーで臭い玉を除去する方法と注意点について詳しく解説します。
臭い玉とは何か？どうしてできるのか？
臭い玉とは、扁桃の穴（扁桃陰窩）に詰まった白い塊のことです。
その正式名称は膿栓（のうせん）と言います。膿栓は、食べかすや細菌、死んだ細胞などが固まってできるもので、時間が経つと石灰化して硬くなります。これを扁桃結石（へんとうけっせき）と言います。
膿栓や扁桃結石は、咳やくしゃみでポロッと出てくることもありますが、中には取れないまま残ってしまうものもあります。これらは、嫌気性細菌によって分解されて悪臭ガスを発生させるため、口臭の原因になります。また、扁桃に炎症を起こしたり、喉に違和感や痛みを引き起こしたりすることもあります。
膿栓や扁桃結石ができる原因は、扁桃の形状や食生活、口呼吸などによって異なりますが、一般的には以下のような要因が挙げられます。
- 扁桃がデコボコしていて穴が多く深い場合
- 口呼吸や鼻炎などで口が乾燥しやすい場合
- 食べ物をよく噛まずに飲み込んだり、粘着性の高い食べ物を食べたりする場合
- 喫煙やアルコール摂取などで口内環境が悪化する場合
ジェットウォッシャーで臭い玉を除去する方法
ジェットウォッシャーで臭い玉を除去する方法は、以下のような手順で行います。
- ジェットウォッシャーの先端を改造して水圧を低くします。先端に小さいサイズのドリルなどを入れてグリグリと回すだけです。
- 口の中を照らすライトを用意します。ジェットウォッシャーを片手で操作する必要があるため、ヘッドライトやクリップライトなどが便利です。
- 鏡の前に立ち、口を大きく開けて扁桃の位置を確認します。扁桃は喉の両側にある赤いぶつぶつした部分です。扁桃の穴に白い塊が見えたら、それが臭い玉です。
- ジェットウォッシャーの先端を扁桃の穴に向けて、水圧を当てます。水圧は弱めにして、様子を見ながら調節します。臭い玉が取れたら、水で口をすすぎます。
- 他の扁桃の穴にも同様に水圧を当てて、臭い玉を除去します。全ての穴をチェックして、臭い玉がなくなったことを確認します。
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ジェットウォッシャーで臭い玉を除去する際の注意点
ジェットウォッシャー以外にも、臭い玉を除去する方法はあります。
以下に代表的なものを紹介します。
- 耳かきや綿棒でこすって取る方法：耳かきや綿棒で扁桃の穴をこすって、臭い玉を取り出す方法です。しかし、この方法は扁桃を傷つけたり、膿栓を押し込んだりする危険性が高く、おすすめできません。
- 丸型洗浄瓶で洗浄する方法：丸型洗浄瓶とは、水や薬液を入れて押し出すことで洗浄する器具です。これを使って扁桃の穴に水圧を当てて、臭い玉を洗い流す方法です。ジェットウォッシャーよりも安全で効果的な方法と言われています。
- 口臭ケア用品で予防する方法：口臭ケア用品とは、口臭の原因となる細菌や悪臭成分を除去したり抑制したりするものです。これらを使って口内環境を改善し、臭い玉の発生を予防する方法です。市販されているものには、歯磨き粉やマウスウォッシュ、トローチなどがあります。
扁桃腺摘出術で根本的に解決する方法
扁桃腺摘出術とは、扁桃を切除する手術のことです。
扁桃がなくなれば、臭い玉もできなくなります。この方法は、臭い玉の根本的な解決になりますが、手術にはリスクや費用がかかります。また、扁桃には免疫機能があるため、切除すると感染症にかかりやすくなる可能性もあります。
扁桃腺摘出術は、臭い玉がひどくて日常生活に支障がある場合や、扁桃炎が頻繁に起こる場合などに医師の判断で行われます。
まとめ
ジェットウォッシャーで臭い玉を除去する方法と注意点について解説しました。
ジェットウォッシャーは歯の洗浄用であり、臭い玉の除去用ではありません。水圧が強すぎると扁桃や喉を傷つける危険性があります。
ジェットウォッシャーで臭い玉を除去する場合は、自己責任で行ってください。また、ジェットウォッシャーで臭い玉を除去しても、再発する可能性があります。
口内環境の改善や予防策を取ることが大切です。臭い玉に悩んでいる方は、歯科医や耳鼻咽喉科医に相談してください。
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